「中島健人」さんに短歌を詠んでみたこと
短歌結社「明星」の第九回歌会に参加させていただきました。今回のお題は「中島健人」さんです。
今回私が提出した短歌はこの2首です。
てのひらに薔薇のかたちの角砂糖ほろりと甘い「おひとつ如何?」
健人さんに対して理由もなく「恋のおまじない」というイメージを持っていて、恋のおまじないの表現として「薔薇の形の角砂糖」を使いました。
講評をいただいて、もしかして…ジェネレーションギャップ…!と思った昭和生まれです。薔薇の形の角砂糖って最近見ないねそういえば…昔よく結婚式の引き出物に入ってたアレ…ピンクと白のやつ……(´;ω;`)パンプキン・パイとシナモン・ティーにバラの形の角砂糖ふたつ、っていう有名な歌が昔あってね…
降り注ぐ涙の数と同じだけ好きって言うから笑ってよ、ねぇ
いつもスーパーアイドルでいる健人さんの、キツイ現状とたぶん隠された涙と、それからそれを勘ぐって泣く私たちの涙も、まとめて彼に降り注ぐ涙で、健人さんの中には「ありがとう」「大丈夫」「わかってるよ」みたいな言葉と同位で「好き」とか「愛してる」も並んでいて、曖昧な言葉のかわりに全部の意味をのせて「好き」や「愛してる」を投げてきているのかな、と思いました。
健人さんについて短歌を詠もうと改めて考えた時に、ふと、健人さんは少女のときめきを食べて生きている生き物かもしれない、だからあんなに呼吸するように愛を投げるのかな、それが生命活動として当たり前のことだから、という考えがよぎって、けれどどうしてもそれを短歌に出来なかったのが心残りだったので、ここに書いておきます。
きっと歌会にもあまくてキラキラした短歌がいっぱいだろうな、と思っていましたが、やっぱりその通りで、ふわふわした気持ちになります。
このなんともいえないあまい高揚感が中島健人という人、そしてたぶんアイドルの本質なのかもしれないですね。
私が個人的に好きだなーと感じた短歌。
- 祝福も野次もすべてを花びらに変えて駆け抜け背中でピース
- でかい声出しちゃいけないけどてめぇいい加減にしセクシーローズ
- 地獄より真っ赤なルージュが怖いから、何億回も恋に落とすよ
さて、次回のお題は「シンメ」といううことで、これもジャニーズならではの文化ですよね。切ない短歌が集まりそうだなぁ。