はんぶんの内側

隙間産業的おたく活動記録 長文用

乃木坂46で短歌を詠んでみたこと

短歌結社「明星」の第三回歌会に参加させていただきました。今回のお題は「乃木坂46」です。


短歌結社「明星」第三回歌会 お題:「乃木坂46」 - こみねもすなるだいありー


ひとまず、私の詠んだ短歌のねたばらしです。


純白のセーラー襟に包まれて恋も知らぬとお思いですか?

真っ白なセーラー襟は少女性と純潔のビジュアルイメージ、だけど本当になんにも知らないって思ってる?というちょっと挑発的な語感にしたかった。

ほんとうのことなんてひとつもいらない、内緒話はお手の物でしょ

女の子というのは内緒話が得意な生き物だよね、と、握手している10秒間の2人にしか聞こえない話を内緒話として掛けた歌。それが彼女の真実かなんてわからないけど、乃木坂に限らずいかに美しく物語を飾りつけるかがアイドル美学であると思っているので、本当であることよりも大事なことってたくさんあるよね、と。


今回からひとり二首までだと思っていたので(講評をつけてくださるのがひとりにつき二首ということだったんですね)、提出に至らなかったものもあります。

硝子玉の瞳をラメで飾りつけふわり舞うのは嘘つきの恋

幻じゃないよと笑うくちびるに亡き王女のためのパヴァーヌ

乃木坂46については、何故かわからないけれどずっと如月小春の「DOLL」のイメージがあって、短歌を詠んでいてもなんとなくそれっぽい匂いがしてきてしまうので、とりあえず乃木坂の皆さんは早くDOLLを上演してください。乃木坂46はほんのりと少女と死の匂いがする。


今回私が好きだなーと思ったのはこれらです。

  • かき氷溶けちゃったけど怒らないぼくの仕事はきみを待つこと
  • この夜の意味を束ねてポニーテール光の海で恋ははじまる
  • 好きな人いるのと聞いたら逃げていく白靴下に透けるペディキュア
  • 人差し指、中指の間から光るきみの瞳よ闇夜を駆けろ


次回のお題は平野紫耀くんということで、詠みやすいのは圧倒的にれんれんのほうなんですが、紫耀くん、うーむ、とりあえず「河童の食料はマンゴー」を脳内から追い出さないと。